蒸気機関車アイアンホース号・春までのボイラー保存方法
春までどうやって保存されているの?

今回は運行が終わったアイアンホース号が機関車庫の中で春までどうやって保存されているかをお話します。主にボイラーのお話になりますが長期に動かさない場合、2つの方法で保存されます。

乾燥保存法
1つ目は乾燥保存法で、ボイラー内の水を全部捨て乾燥させて保存します。この場合、乾燥が不十分だったり、抜け切れない水が残る場所は腐食する恐れがあります。
満水保存法
2つ目は満水保存法で、ボイラーの中を水を満水に充満させて保存します。腐食の原因は水と空気なので満水にしておくと空気に触れることがないので腐食はおきません。ただこの満水保存法には1つ欠点があり、気温が氷点下になる地域では水が氷になり体積を増やした場合、ボイラーが裂けたり、配管が破裂してしまうためできない地域があります。もちろんここ小樽も氷点下になることがあるので、満水保存法は使えません。そこで、できるだけボイラー水を抜いて乾燥保存をして、春の運行を待っています。

少し専門的なお話になりましたが、ボイラーの免許を取る試験に出ることもあるので覚えておくのも良いと思います。
