おうちでおたる | 2022.07.01

小樽百景~蒸気機関車の定期整備

小樽市総合博物館Facebookより

蒸気機関車の定期整備 

毎月の月末に蒸気機関車アイアンホース号の定期整備のため、運行を休む日があります。その日に実施する様々な作業をご紹介します。

煙管清掃作業     

燃焼ガスが通る煙管にはススが付着します。このススで煙管がつまったり、層が厚くなると熱効率が悪くなって蒸気の圧力が上がるのが遅くなり、燃費も悪くなるので、先にワイヤブラシがついた棒で煙管の中を通してから圧縮空気でススを飛ばして行います。

洗缶清掃作業     

ボイラー内の水を全部排水します。何度も運行を行った後に残っているボイラー水には不純物やカルシウム分が多くなり、ボイラーに悪影響を及ぼすので新しい水に入れ替えます。

回転部分の注油作業  

回転部分の注油作業はその都度行っていますが、ボイラー水を投げた時に流水で洗い流された物を補うために行います。

この一連の作業を行い、翌日の運行に備えて暖機運転をします。
以上が毎月行われる定期整備の作業です。

小樽市総合博物館

1956年創立。小樽の歴史と自然を紹介する運河館、鉄道と科学を紹介する本館があります。様々な企画展や講座、蒸気機関車の動態保存などの体験もできます。   【小樽市総合博物館】 ▶本館 047-0041 北海道小樽市手宮1-3-6 電話 0134-33-2523 ▶運河館 047-0031 北海道小樽市色内2-1-20 電話 0134-22-1258  ■HP→https://www.city.otaru.lg.jp/simin/sisetu/museum/ ■FB→https://www.facebook.com/otaru.museum/ ■mail→museum@city.otaru.lg.jp

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