手宮・鉄道風景
明治13(1880)年11月28日、北海道の最初の鉄道が小樽市総合博物館本館のある手宮から札幌に向けて発車しました。この鉄道は、三笠市にある幌内で発見された良質の石炭を運ぶためのものでした。
がけの上の線路は画面奥の石炭高架桟橋につづいています。撮影地点は現在手宮洞窟保存館が建っている場所の小樽駅よりです。がけの下には広大な石炭置場が広がり、多くの貨車が構内を動き回っていました。
がけの上の線路のカーブの向こう側には、現在も残るレンガ造りの擁壁があり、画面には写っていませんが、手前にある機関車庫などとともに旧手宮鉄道施設として国の重要文化財に指定されています。
この写真は、大正末頃のものと考えられています。