おうちでおたる | 2020.06.28

小樽百景~小樽の鳥観図

小樽市総合博物館Facebookより

小樽の鳥観図

吉田初三郎は独特の手法で色鮮やかな鳥観図を描き、特に鉄道路線図や各地の観光案内図で人気を集め、「大正の広重」と言われた人物です。

北日本一の経済都市であった小樽も昭和6(1931)年、昭和11(1936)年、戦後、昭和26(1951)年にも出版し、さらに昭和11年版は二種類あるため、計4枚描いたことになります。

昭和6年版   

運河館第一展示室には昭和6年版を拡大して展示しています。

昭和11年版   

次に、昭和11年版の小樽の鳥観図をみてみましょう。

鳥観図の構図は昭和6年版と大きく変わったところはないのですが、小樽港中央に建設中の埠頭が3基、同じく小樽築港駅付近の埋め立て地に「トランスポーター」の文字とクレーンのようなものが描かれています。また、オタモイには昭和6年版は地蔵尊の文字しかないのですが、昭和11年版は竜宮閣と思われる中国風の建物が描かれています。

昭和11年版の小樽を描いた鳥観図は、繁栄期の最後の姿を象徴的に描いたものです。

小樽市総合博物館

1956年創立。小樽の歴史と自然を紹介する運河館、鉄道と科学を紹介する本館があります。様々な企画展や講座、蒸気機関車の動態保存などの体験もできます。   【小樽市総合博物館】 ▶本館 047-0041 北海道小樽市手宮1-3-6 電話 0134-33-2523 ▶運河館 047-0031 北海道小樽市色内2-1-20 電話 0134-22-1258  ■HP→https://www.city.otaru.lg.jp/simin/sisetu/museum/ ■FB→https://www.facebook.com/otaru.museum/ ■mail→museum@city.otaru.lg.jp

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