消防犬「ぶん公」
運河館の究極のアイドル犬(はく製)を紹介します。
名づけて、消防犬「ぶん公」。白い毛に茶色のぶちのある小柄な雑種犬です。このワンちゃんは、昭和初期の新聞紙面を度々にぎわせた小樽を代表するアイドル犬だったようです。
数々のエピソード
そこに登場する逸話は数知れず、一部を紹介すると・・・
・消防士たちによる朝の点呼では「番号!」というと「ワン!」と一声し、「敬礼!」というと、気をつけの姿勢で右前足を右耳のところまであげる!?
・非常ベルが鳴ると、すぐさま消防車に飛び乗る!?
・火災現場では、ホースの先をくわえて消防士に渡し、もつれを直したうえ、つなぎ目から水が漏れているとほえたてる!?
・火事場に群がる野次馬には、現場に近づかないようにほえたてる!?
こうしたエピソードは枚挙にいとまがありませんが、真偽のほどはいかに!?
現在は運河館に
大活躍したワンちゃんは、昭和13(1938)年2月に病死し、盛大な「消防組葬」が営まれたそうな。死後はく製にされ、小樽市消防本部に置かれていましたが、のちに当館へ移管となって現在運河館にて常設展示されています。
さらに銅像が運河館のお隣、運河プラザ前の広場に建てられており、観光客の撮影スポットとしての人気は今も健在です。