おうちでおたる | 2022.03.10

小樽百景~家票挿入広告利用 小樽港明細案内図

小樽市総合博物館Facebookより

家票挿入広告利用 小樽港明細案内図

今回は『家票挿入広告利用 小樽港明細案内図』(明治34(1901)年発行)をご案内します。80cm×110cmという、かなり大きなものです。

地図が発行された明治32年は小樽区が成立した年です。小樽の黄金期が始まったころの図ですが、描写はかなり「稚拙」というべきでしょう。家屋の表現を見ていただくと、同意いただけるかと思います。

明治29年に大火をおこし、住之江から松ヶ枝に移転を命じられた遊郭は翌33年までが移転期限となっていました。この段階ですでに大まかな形は出来上がっていたようです。

現在のJR小樽駅付近が市街地の限界で正法寺と直行寺が存在していました。この二つの寺院は明治36年に北海道鉄道が建設されるとさらに緑に移転します。

このほかにも、現在の日本銀行旧小樽支店の場所には裁判所が建っています。

また、堺町には「岩永時計舗」という文字が見えます。岩永さんは現在は都通りで営業されていますが、老舗の風格を保っています。

小樽市総合博物館

1956年創立。小樽の歴史と自然を紹介する運河館、鉄道と科学を紹介する本館があります。様々な企画展や講座、蒸気機関車の動態保存などの体験もできます。   【小樽市総合博物館】 ▶本館 047-0041 北海道小樽市手宮1-3-6 電話 0134-33-2523 ▶運河館 047-0031 北海道小樽市色内2-1-20 電話 0134-22-1258  ■HP→https://www.city.otaru.lg.jp/simin/sisetu/museum/ ■FB→https://www.facebook.com/otaru.museum/ ■mail→museum@city.otaru.lg.jp

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