ラグビー
野球やサッカーなどの球戯の中では、小樽での競技人口は少ないと思われがちなのですが、小樽では戦前からラグビーが行われていました。

小樽高商vs北大予科
北海道での最初の対外試合(その前に部内対抗戦が行われている)は、多くの球技でそうであるように、北大予科と小樽高商(現・小樽商大)の間で行われました。最初のゲームは、大正15(1926)年6月に行われています。おそらく商大付近のグランドで行われたと思われますが、北大予科が9‐0で勝利したと北大の記録にあります。
総合博物館所蔵写真の中に、戦前のラグビーの試合を撮影した写真があります。たいへん解像度の悪い写真ですが、両チームともボーダーのジャージを着用しています。

この2チームが当時も現在と同じ色合いのジャージを着ていたとすれば、スクラム左側の濃い色のチームは小樽高商(現在は濃紺と赤いボーダー)、右側の白っぽく見えるチームは北大予科(現在は緑と黒)ではないかと考えています。

この試合の場所は、後ろの土手の風景から、商大グランドであり、この写真が収められていたアルバムの他の写真から、昭和初期から10年ころのものではないかと思われます。
ラグビーはルール改正が頻繁に行われていますが、おそらくスクラムの人数は8人で、スクラムハーフがボールを投入するところ(選手の動きが少なく、当時の写真技術ではこの場面しか撮影できなかったのでしょう)が写されています。