スバル360
小樽駅前の写真に写る「スバル360」
昭和45年ごろの小樽駅前で、季節は雪の積もっている冬の風景です。
赤い丸で印をつけていますが、ひとめでわかるぐらい鮮明に写っています。さらにその独特な形で見つけやすいのではないでしょうか。
最近は冬タイヤも良くなり、4輪駆動の車が増えたので冬道も快適に走行できますが、この時代はまだスパイクタイヤやタイヤにチェーンを巻いていて、4輪駆動の車もほとんどなかったので、運転はとても大変だったと思います。さらに暖房(ヒーター)も今のように効率の良いものでは無かったので、車内も寒かったように思います。ちなみにスバル360の暖房(ヒーター)の構造ですが、エンジンの排気ガスが通る排気管にエンジンを冷却した空気を通して熱交換するという単純なものですので、ほのかに暖かいものが感じられる程度だったでしょう。
今回紹介させていただいた写真の他に、博物館には数枚程度しかスバル360が写っている写真はありません。実際に小樽で何台が走っていたのかわかりませんが、”国民車構想”で生まれたスバル360が、小樽の町を走っていたということがわかる1枚でした。