祝津パノラマ展望台から望む奇岩
祝津パノラマ展望台から西側に目を向けると、下赤岩山から海へと連なる尾根に、独特の色合いの土肌と、林立する奇岩を見ることができます。それらの奇岩は、火山活動によって形成された「岩塔(がんとう)」です。
岩塔の成り立ち
約1000万年前頃、小樽周辺は水中での火山活動が活発な地域でしたが、赤岩山と下赤岩山は、火山島であったと考えられています。下赤岩山から連なる高島岬の日和山には柱状節理が見られ、安山岩質の溶岩が陸上で冷え固まったということを示しています。
下赤岩山周辺では、火山活動による熱水(とても高温の水)の作用によって、安山岩質の岩石が変質して、とても硬くなったり、粘土化してもろくなったりしている箇所があります。そのような熱水変質を受けた岩石が、下赤岩山の独特な景観を作り出したのです。
安山岩質の岩石が、熱水の作用で石英成分の割合が高くなり硬くなることを「珪化(けいか)」といいます。下赤岩山からの尾根に林立する岩塔群は、それぞれが熱水の通り道だった場所で、珪化により硬くなったために削れずに取り残された珪化安山岩なのです。
夕日の絶景スポット
祝津パノラマ展望台では夕日が綺麗に見えます。夕日と奇岩と組み合わせをご堪能ください。