三線軌条上の雪払車
重要文化財「旧手宮鉄道施設」の転車台と機関車庫三号の中央口のレールは三本になっています。これは鉄道用語で「三線軌条」といいます。三線軌条は北海道新幹線の青函トンネルを通過する木古内駅と新中小国信号場間でも採用されており、レール幅の違う新幹線と貨物列車が共用して走行することができます。
総合博物館ではしづか号や大勝号など展示車両用のレール幅1067mmとアイアンホース用のレール幅914mm(3フィート)があり、通常運行に使用する転車台と機関車庫三号にも格納できるようにそれぞれ三線になっています。
ちなみに旧手宮線の散策路はレール幅が1067mmのため、残念ながらアイアンホース号は走行できません。
雪払車
現在、機関車庫三号の中央口には雪払車(1号除雪車)が格納されていますが、アイアンホースと同じ線路幅の方に車輪が乗っています。雪払車は原寸大に復元された模型ですが、製作の時アイアンホースの予備客車の台車を使用しました。
通常はアイアンホースの車庫に保管されているため、見学はすることはできないのですが、今年はアイアンホースを機関車庫三号に格納する予定がないため雪払車を展示しています。来年以降は見学できるか分からない期間限定の展示なので当館にお越しの際はお見逃しなく。