アカギカメムシ
2020年夏、道内各地でアカギカメムシという亜熱帯地域に生息する昆虫が相次いで発見されました。
アカギカメムシは東南アジアに広く分布する大型のカメムシで、本来の北限は南西諸島です。しかし90年代から九州、四国、本州の南部に分布を広げ、近年は関東地方以北でも目撃が増えています。道内では2年前に木古内町で初めて確認。今年は複数の場所で多数の個体が見つかり、江差町では100個体を超える死体が漂着しているのが発見されています。目撃例の大半は道南ですが、8月26日には小樽市の隣、石狩市の海岸でも発見されています。

写真は発見者の方からご提供いただいたものです。今夏の大量北上の原因ははっきりしませんが、今年の日本の自然における大きな出来事の一つと言えます。
当館では小樽での目撃情報を集めています!
市内で見かけることがありましたら、ご一報いただけましたら幸いです。大型(20~25mm)で、橙赤色、黄色に縁取られた黒い紋が背中に複数あります。脚や触角は金緑色、頭部の中央、腹部の下面にも緑色の模様があります。浜辺の流木や植物の上でよく見つかっているようです。