小樽の海岸
みなさんは小樽の海岸というと、どんな風景が思い浮かぶでしょうか。
第4回自然環境保全基礎調査(1994)によると、小樽の海岸の総延長は約66kmでおよそ6割が人工物の無い「自然海岸」、1割がテトラポッドなどの人工物が一部に設置してある「半自然海岸」、3割が漁港など人工物で構成される「人工海岸」となっていて自然環境を残す海岸が多いことがわかります。
また、自然海岸と一口に言っても、砂浜や石がごろごろした礫(れき)浜、岩礁や断崖の海岸などその環境は様々です。
そこで、北海道立総合研究機構の地質研究所が作成した「北海道海岸環境情報図」をもとに、小樽の海岸環境をおおまかに分類した、小樽の海岸分類図を作成してみました。※「現在地」は運河館
こうして見ると、様々な環境の海岸があることが一目瞭然です。
以上のように、自然海岸の割合が高く、多様な自然環境がみられることが小樽の海岸環境の大きな特徴となっています。海岸環境に生息するコウチュウ目の昆虫も海岸の環境ごとに見られる種類が異なります。