カシワ林
銭函から厚田無煙浜までの海岸には、海岸線に沿って帯状に続くカシワの森があります。この森は大都市近郊の貴重な自然であるだけでなく、カシワばかりという特別な環境のため、珍しく希少な生物が暮らすことでも知られています。
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カシワの樹上にすむ昆虫調査
当館では20年ほど前から、カシワ林にすむ動植物の調査を続けています。今回は主にカシワの樹上にすむ昆虫を調査しました。
カシワの葉や枝の上には気の荒いエゾアカヤマアリが多く、お目当ての虫を探すためには、虫採り網の中で大量のアリの攻撃を避けなければなりません。今回はアリに目玉を噛まれるという、なかなか珍しい体験をしました(大事には至りませんでした)。
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北海道では銭函のカシワ林でのみ生息が確認されているカメムシの一種
いくつかの希少種について現状の確認や、資料用の写真の撮影を行うことができました。またそれに加えて、今回もいくつか新しい発見をすることができました。詳しくはまたいずれご紹介したいと思います。捕獲した瞬間「初めて見る昆虫だ」という確信があり、久々にぞくぞくする興奮を覚えました。
今後の調査研究
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海に沿って続く黒緑色の帯がカシワ林
広大なカシワ林には、まだまだ多くの未知の生物が息を潜めているようです。この森の研究は、小樽の自然の成り立ちを知る上でも欠かせないものだと考えています。石狩市の研究者とも協力しながら今後も地道に継続していきたいと考えています。
石狩ファイル/石狩海岸のカシワ林(いしかり砂丘の風資料館)https://www.city.ishikari.hokkaido.jp/museum/if0115.html