おうちでおたる | 2022.05.01

小樽百景~「寅」の名を持つ昆虫

小樽市総合博物館Facebookより

「寅」の名を持つ昆虫

今年(2022年)の干支「寅」の名を持つ身近な昆虫についてご紹介したいと思います。

寅(=虎)は独特の縞模様や「強い動物」というイメージから、様々な動植物の名称の中で、その生物の性質を表現するのに使われている単語です。トラフグ(魚類)、トラツグミ(鳥類)、オニユリ(植物、英語でtiger lily)などが例として挙げられます。

トラフシジミ 

トラフシジミは、はねを広げた幅が3センチメートルほどの小型の蝶で、はねの裏側の縞模様から「虎斑(とらふ)」の名があります。はねの表は美しい藍色です。小樽では数の多い蝶で、5月下旬頃に雑木林の縁でよく見られます。他の蝶と発生のピークが少しずれているので、よく目につく蝶です。

コトラガ 

コトラガは昼間に活動する小型の蛾の一種です。はねの柄は黄色、白、黒、藍色の組み合わせで、後翅の黄色と黒が「虎」を連想させます。よく見ると腹部も虎縞模様です。小樽では建物の壁に着生するツタで幼虫が育つので、町中でよく姿を見かけます。

トラフカミキリ 

トラフカミキリは桑の木に発生するカミキリムシの一種で、黄色と黒の模様はスズメバチに擬態していると考えられています。桑畑の害虫として知られていますが、小樽では野山に多いヤマグワに生息します。樹齢のある古木にしか発生しないようで、なかなか出会う機会の少ない昆虫です。写真は忍路神社で見つけたものです。

ハンミョウ類 

ハンミョウ類は英語でtiger beetleと呼ばれます。日本では、人の歩く前を繰り返し飛んで逃げる習性から「ミチオシエ」と呼ばれます。しかし、強大な顎で獲物を捉える捕食者でもあることから、英語では「虎」の名称が与えられています。幼虫は植物が疎らな硬い地面に巣穴を掘って暮らしますが、生息に適した環境は年々少なくなっているようです。小樽ではヒメハンミョウやミヤマハンミョウなど数種が分布します。夏のスキー場や学校のグラウンドの周りなどで見かけることがあります。

小樽市総合博物館

1956年創立。小樽の歴史と自然を紹介する運河館、鉄道と科学を紹介する本館があります。様々な企画展や講座、蒸気機関車の動態保存などの体験もできます。   【小樽市総合博物館】 ▶本館 047-0041 北海道小樽市手宮1-3-6 電話 0134-33-2523 ▶運河館 047-0031 北海道小樽市色内2-1-20 電話 0134-22-1258  ■HP→https://www.city.otaru.lg.jp/simin/sisetu/museum/ ■FB→https://www.facebook.com/otaru.museum/ ■mail→museum@city.otaru.lg.jp

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