おうちでおたる | 2020.04.30

【日本遺産】本邦国策を北海道に観よ!  ~北の産業革命「炭鉄港」~

日本遺産とは

「日本遺産(Japan Heritage)」は地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)として文化庁が認定するものです。ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を、地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより、地域の活性化を図ることを目的としています。小樽市では、平成30年5月24日に“荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落”に追加認定され、令和元年5月20日に“本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命「炭鉄港」~”が認定されています。

炭鉄港ストーリー

明治の初めに命名された広大無辺の大地「北海道」。その美しくも厳しい自然の中で、「石炭」・「鉄鋼」・「港湾」とそれらを繋ぐ「鉄道」を舞台に繰り広げられた北の産業革命「炭鉄港」は、北海道の発展に大きく貢献してきました。当時の繁栄の足跡は、空知の炭鉱遺産、室蘭の工場景観、小樽の港湾そして各地の鉄道施設など、見る者を圧倒する本物の産業景観として今でも数多く残っています。その後の北海道の急成長と衰退、そして新たなチャレンジを描くダイナミックな物語は、これまでにない北海道の新しい魅力として、訪れる人に深い感慨と新たな価値観をもたらします。

小樽港北防波堤

小樽港北防波堤

明治41(1908)年、広井勇により我が国初の本格的外洋防波堤として建設。100年以上を経過した現在も、「第一線防波堤」としてその機能を果たしている。(撮影場所:小樽市手宮2丁目付近、手宮公園内)

北炭ローダー基礎

北炭ローダー基礎

昭和14(1939)年建設。鉄道で運んだ石炭を船に積み込むための巨大なベルトコンベアのような機械を据え付けていた基礎、小樽港に唯一現存する石炭積み出しの痕跡。(撮影場所:小樽市手宮1丁目4-1付近)

色内銀行街(旧三井物産及び旧三菱商事小樽支店)

旧三井物産小樽支店

「北日本一の経済都市」と呼ばれた当時の小樽の姿が残る地区。その中に石炭を扱った商社の支店が当時の栄華を今に伝えている。(小樽市色内1丁目周辺)

手宮線及び付属施設

手宮線跡

明治13(1880)年に北海道最初の鉄道・官営幌内鉄道として部分開通。市内中心部には、のちに手宮線となった鉄道施設を残したオープンスペースが整備されている。(撮影場所:小樽市色内1丁目9-5付近)

旧手宮鉄道施設

旧手宮鉄道施設(国指定重要文化財)

官営幌内鉄道時代から鉄道の中心として活躍した手宮に残された鉄道施設群。鉄道車庫三号は、明治18(1885)年竣工の現存する我が国最古の機関車庫。保存だけではなく、現在も蒸気機関車の運行に使用している。(小樽市手宮1丁目3-6 小樽市総合博物館本館)

小樽中央市場

小樽中央市場

市場で仕入れた鮮魚やかまぼこをブリキ缶に入れ、風呂敷で背負った行商人、通称ガンガン部隊が鉄道を使い空知の産炭地へ向かっていた。(小樽市稲穂3丁目11-2)

小樽市観光振興室

小樽市役所で観光振興を担当する部署です。映画などのロケを支援する「フィルムコミッション」やロマンチックな冬のイベント「小樽雪あかりの路」の事務局などを担っています。

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