しづか号と義経号の対面
2022(令和4)年は、日本の鉄道開業150周年にあたります。
さて、前回は「旧手宮機関庫」が鉄道記念物に指定された話をしましたが、今回は重要文化財に指定されたころの話題です。
旧手宮機関庫(機関車庫三号)を含む「旧手宮鉄道施設」は旧手宮駅構内に残る鉄道遺構群で機関車庫(一・三号)・転車台・貯水槽・危険品庫・擁壁(ようへき)で構成され、2001(平成13)年11月14日に国の重要文化財に指定されました。
しづか号と義経号の対面
その翌年には重要文化財の指定と小樽市制施行80周年を記念したイベントとして、しづか号と義経号の対面を実施しました。(2002年9月1日~10月14日)
当時は交通科学博物館(大阪)で保存展示されていた義経号が大阪から小樽まで出向き、しづか号は館内のしづかホールから屋外へ移動して機関車庫付近で対面展示を行いました。
両機関車は閉館後に機関車庫一号に格納、雨天時は機関車庫での公開でしたが、それ以外は毎回の移動作業でした。
対面展示中にアイアンホースが転車台に入るとき、H・K・ポーター社の機関車3両が並ぶシーンを見ることができました。
弁慶号は…?
この時、同じポーター社の仲間の「弁慶号」はどうしていたかというと、義経号としづか号の再会を遠くから偲ぶ気持ちをパネルにして小樽に贈りました。
このパネルは期間中、2台の機関車の近くに一緒に飾られていました。