おうちでおたる | 2022.12.15

小樽百景~失われた景色と次の百年

小樽市総合博物館Facebookより

失われた景色と次の百年

明治から昭和初期の「北日本随一の経済都市」の面影を伝える建物が多く残り、日本の他の地区にはない光景が広がる小樽ですが、惜しまれつつ姿を消してしまった建物も少なくありません。

銭函の「旧坂邸」や「旧稲穂湯」のように消失してしまったもの、老朽化や再開発に伴って姿を消した建物があります。

中には、中央通と色内通の角にあった「井淵ビル(旧小樽銅鉄船具)」のように、地区のランドマークとなっていた建物もあります。

また、花園にあった「旧珠玖小児科」のように多くの方に親しまれた建物もありました。

これら「失われた景色」をみていくと、歴史的な景観を保存していくためには、個人の努力だけでは難しいことを改めて感じます。私たちが今眺めている「小樽らしい」景観は、常にそれをまもる人々によって支えられています。その努力の向こう側に、私たちが「次の百年」に向かって、何を残すべきが、どのように活用していくべきかの答えがあります。

「小樽らしい景観」はいくつもの奇跡が重なって遺されたものです。

小樽市総合博物館

1956年創立。小樽の歴史と自然を紹介する運河館、鉄道と科学を紹介する本館があります。様々な企画展や講座、蒸気機関車の動態保存などの体験もできます。   【小樽市総合博物館】 ▶本館 047-0041 北海道小樽市手宮1-3-6 電話 0134-33-2523 ▶運河館 047-0031 北海道小樽市色内2-1-20 電話 0134-22-1258  ■HP→https://www.city.otaru.lg.jp/simin/sisetu/museum/ ■FB→https://www.facebook.com/otaru.museum/ ■mail→museum@city.otaru.lg.jp

関連記事