ナガハシスミレ
![花の後ろに伸びる距(きょ)が特別に長いことが、長嘴菫(ながはしすみれ)という和名の由来です。距は花弁の一部が変形した袋状の構造で、先端に蜜がたまります。](https://otaru.jp/_sys/wp-content/uploads/2020/05/6e63bc5ac44f2f6d1ee4f6aa9a81229b.jpg)
希少なスミレ類として知られるナガハシスミレは、北海道では主に道南に分布する野生のスミレで、渡島半島以北では数箇所にだけ隔離分布します。小樽はその貴重な生息域の一つです。
小樽でも見られる場所は限られており、また開花の期間もごく短いことから、人目に触れることはほとんどない花だと思われます。しかしその生息地は意外なほど街に近い場所にあります。
![葉が厚く、色が濃いことも大きな特徴です](https://otaru.jp/_sys/wp-content/uploads/2020/05/750ce04330bb7aaae40f9b9c64b59382.jpg)
![蕾。長く反り返った距が目立ちます。](https://otaru.jp/_sys/wp-content/uploads/2020/05/be052989e58f17c9b44f61eb84d3a4e6.jpg)
どうしてナガハシスミレが小樽にポツンと分布するのか、とても不思議なことです。その理由には、小樽の自然の成り立ちの秘密が隠されているのかもしれません。
小樽の森は新緑の季節
![小樽の森は新緑の季節です。木々の芽吹きには紅色や黄色も混ざり、「春紅葉」と呼ばれます。](https://otaru.jp/_sys/wp-content/uploads/2020/05/e612c827866d2ca81d1419d4c7363703.jpg)
木々の芽吹きには紅色や黄色も混ざり、「春紅葉」と呼ばれます。
![アカイタヤの芽吹き。若葉が赤く、まるで紅葉のように見えます](https://otaru.jp/_sys/wp-content/uploads/2020/05/21deda118c4ffdf2c02fd1e0ae2b9c7c.jpg)
若葉が赤く、まるで紅葉のように見えます