雪と氷による現象
冬は雪による面白い現象をいろいろ見せてくれます。
斑点ぬれ雪
2024年11月、博物館本館で「斑点ぬれ雪」が見られました。

解けつつある濡れた雪面に気泡が閉じ込められ、それが白い斑点に見える現象です。厳寒期ではなく、冬の初めや終わりの頃の「濡れた雪」のシーズンに時々見られます。


蓮葉雪
2024年12月24日朝、第3号ふ頭基部の小樽海上観光船乗り場の海面に、雪が浮いている様子を見ることができました。

縁はまくれていませんが、まるで蓮の葉のようなので、「蓮葉雪」とでも言ったところでしょうか。透明の氷の「蓮葉氷」とは別の現象です。
「蓮葉雪」は、水面に降った雪が解け残った「雪泥(せつでい)」が、波で引き裂かれることで、蓮の葉のように見えます、気温が低いことに加え、風は弱く、海面も穏やかな状況で雪がたくさん降るという多くの条件が重なると見られるようです。

一般的に小樽の海は水温が0度近くまで下がることはないのですが、この場所は近くの川からの淡水の影響で、海面付近の水温が下がりやすい傾向があり、蓮葉氷や蓮葉雪が発生しやすいと考えています。
蓮葉氷

また、12月21日には「蓮葉氷」を見ることができました。気温がとても低く、風が穏やかで天気が晴れた放射冷却現象による気温がとても低い日の朝に発生するようです。

「第3号ふ頭基部の小樽海上観光船乗り場」は、雪と氷の面白い現象を見ることができるおすすめスポットです。