オオバン
今年も北運河に数羽のオオバン(大鷭)が姿を見せています。
オオバンはカモに一見似た鳥ですが、やや小型で体型が丸く、くちばしの上部から額にかけて毛のない部分(額板)があるのが特徴です。めったに見ることはできませんが、ひれ状のみずかきがついた足(弁足)も独特です。ヤンバルクイナなどと同じクイナ科に属し、系統的にはツルに近縁な鳥といえます。

北運河で見られるオオバン
オオバンは本来、北海道では春から秋に湖沼や湿原で繁殖し、冬に南へ去る渡り鳥(夏鳥)です。しかし北運河では十年ほど前から、初冬にどこからか飛来し、そのまま越冬する個体が現れるようになりました。北海製罐の大きな建物に海風を遮られる穏やかな北運河を、手近な越冬場所として見つけた、賢い一家なのかもしれません。
冬の北運河を訪れる機会がありましたら、オオバン一家の可愛らしい姿を是非探してみてください。