建物見学の魅力(旧日本郵船株式会社小樽支店)
今回は建物見学の魅力についてお話したいと思います。
旧日本郵船株式会社小樽支店は西洋の建築様式を取り入れた外観もとても魅力的で、外観をみただけでもいくらかの満足感は得られるでしょう。しかし、ぜひ中に入って外観とはまた異なるこの建物の魅力を存分に味わってほしいと思います。
天井
まず、郵船の建物に入ったら、天井を見上げてみてください。
営業室には格子状の歳月を感じる飴色の木やそのくぼみに貼られた天井紙があり、他にはない美しさと2階床の構造材である梁を利用した構造と一体化した意匠がみられます。

他にも各室には天井中心飾りがみられます。本建物には6種類の天井中心飾りがあり、各室の格式などによりその大きさや豪華さが異なります。写真は一例ですが、他の天井中心飾りもぜひみつけてみてください。

金唐革紙
また、なんといってもおすすめしたいのが、2階の貴賓室と会議室の壁紙として貼られた金唐革紙です。

明治期に国内で生産された華やかな紙です。注目ポイントは、明治竣工当初の壁紙の一部が現在でも残っており、当時の壁紙としてそのままみられることです。100年以上前につくられた意匠を凝らした壁紙は圧巻です。何より、そうした壁紙に囲まれた空間に立ったときに得られる体験はここだからこそ得られるものです。ここで様々な会議や来客者へのおもてなしがされていた様子が容易に想像できます。
建物は、写真でみるのも面白いですが、実際に中に入ってその場に立つと発見がたくさんあります。ぜひ、来てみてください。
