博物館70年の歩み②展示

前回(博物館70年の歩み①)で記したように、昭和31(1956)年の開館時、展示の構成、資料の収集、展示はすべて、当時市内で活動されていた地域の研究者たちが行いました。それまで、地域史・自然史の資料は図書館で保管していましたが、書籍以外の資料はこのときに博物館に移管されています。しかし、展示資料はほとんどが借用もしくは寄託のものでした。
海洋、歴史、美術、鳥獣植物

平面図でお気づきかもしれませんが、開館当時は美術資料も博物館が所管し、三浦鮮治など小樽ゆかりの画家の作品が収められていました。
また1階営業室に「海洋室」、2階貴賓室に「水産室」が設けられている点も目を引きます。開館当時の資料分類の大項目は「海洋、歴史、美術、鳥獣植物の四部門」となっていました。

このうち美術館設立とともに資料が移管し「美術」は抹消、「鳥獣植物」は「自然史」に改称、さらに交通記念館統合時に「交通」を新設していますが、規則上はまだ「海洋」という資料分類が残ています。ただ、ここ20年ほどは「歴史」と「自然史」に分類しており、「海洋」は名前だけの項目になっています。
特別展示会
開館の年の9月には、「第1回蠣崎波響遺作展覧会」「棟方志功作品展覧会」、さらに11月には「第2回蠣崎波響遺作展覧会」を開催しています。これについては詳しい資料が残っておらず、どのくらいの規模であったのかは不明ですが、越崎宗一氏らの所蔵資料が展示されたものと思われます。
翌昭和32(1957)年にも「博物館開館一周年記念雅楽神楽装束、面展覧会」を開催しています。これについては写真がのこっており、2階会議室、当時の「歴史室」での展示で、住吉神社からの借用であったようです。

しかし、「博物館特別展」としての開催はその年の「美術刀剣展覧会」からで、これが第1回特別展となっています。
次回は、開館当時の博物館活動をご紹介します。
